アルミ箔成形用チタンアノード

このチタンアノードは、EV充電ステーションのコンデンサに使用されるアルミ箔のフォーミングプロセス用に特別に設計されています。長寿命、寸法安定性、低作動電圧、優れた耐食性を特徴としています。このアノードは、効率的で一貫した酸化膜形成を保証し、充電パイルシステムにおけるコンデンサ性能とエネルギー効率の向上に貢献します。

適用背景

電子業界では、近年、高純度陽極酸化アルミニウム箔の需要が著しく増加しています。高容量の均一な酸化膜を得るためには、アルミニウム箔は特別に配合された電解液中でフォーミングプロセスを経る必要があります。薄いアルミニウム箔を電流が直接通過することは困難であるため、間接的な電流伝導を可能にするために、箔の両側に補助アノードとカソードを設置する必要があります。

この業界の特定のニーズに対応するため、長生チタンは特殊なアノードコーティング技術を開発しました。長年の技術経験により、当社は長寿命、優れた寸法安定性、低作動電圧、低エネルギー消費を提供するアルミニウム箔フォーミング用チタンアノードプレートを製造しています。電解中、電極間隔は一定に保たれ、安定したセル電圧と信頼性の高いフォーミング条件が保証されます。これらのチタンアノードは、腐食性の高い環境や特殊な電解液環境での動作が可能です。

長生チタンが開発したアルミニウム箔フォーミング用チタンアノードプレートは、高、中、低電圧のアルミニウム箔フォーミング生産ラインで広く使用されています。

製造プロセス

サンドブラスト
基材表面はサンドブラスト処理され、機械的特性が向上し、耐久性が向上します。このプロセスにより、表面の不純物、変色、酸化層が除去され、電極板の総電解触媒表面積が増加し、触媒効率が向上します。

酸洗い
酸洗い液は通常、さまざまな酸の混合物で構成されています。表面の不純物が除去され、基材表面が最大限に粗くなり、基材とコーティング間の結合力が強化されます。

ブラッシング（コーティング）
調製された貴金属溶液を基材に均一に塗布し、乾燥させます。これにより、溶液が基材と迅速かつ均一に結合します。

焼結
乾燥後、アノードプレートを焼結炉に入れ、一定温度で一定期間保持した後、取り出して自然冷却します。

品質検査
最終検査では、すべての基本寸法が正確であることが確認されます。コーティング表面に傷がないか慎重に検査し、製品品質を確認するために密着強度試験を実施します。

梱包
品質検査に合格した後、各出荷品には製品試験報告書、納品書、適合証明書、梱包リストが同梱されます。

製品の用途

動作条件:アジピン酸アンモニウム、アジピン酸カリウム、ホウ酸アンモニウム
電流密度:400～1000 A/m²
電圧:25～26 V
プレート寸法:カスタマイズ可能
コーティングタイプ:チタンベースイリジウムタンタル（低酸素発生過電圧）
耐用年数:9～18ヶ月
電気化学的性能と耐用年数試験：規格に従ってHG/T 2471-2007およびQ/CLTN-2012